上場8日目、売買代金が異常に増える

更新日:

新規IPO銘柄のソレイジア・ファーマ(4597)。

 

上場8日目には、売買代金がとんでもなく膨らんだ。

 

つい2週間前に上場を果たしたばかりで、しかも大赤字のバイオ銘柄だというのに、全市場の売買代金ランキングに食い込んだのだ。

 

この日の売買代金ランキングを見ると、時価総額が数兆円もあるの巨大企業に混じって、ソレイジアの名前が5位に食い込んでいる。

 

世界のトヨタより上って、これはもう異常な売買代金だ。

 

TOYOTAの売買代金を上回る新興銘柄なんて、一年間に年に十銘柄もないだろう。

 

それを上場8日目のソレイジアが成し遂げたのだから、いかに売買が過熱化したかがよく分かる。

 

4月4日の売買代金ランキング(全市場)
  1. 日経レバ
  2. 任天堂
  3. 東芝
  4. 三菱UFJ
  5. 「ソレイジア・ファーマ」441億円
  6. TOYOTA
  7. ソフトバンク

 

参考までに、8日目までの売買出来高(株数)を表にすると、次のようになっている。

ソレイジア 上場8日目までの四本値と出来高
日付始値高値安値終値出来高(株)
3月24日・金23427922627273,160,300
3月27日・月28028523423831,024,100
3月28日・火24625722222819,092,300
3月29日・水22823821923713,137,800
3月30日・木23525523125313,113,000
3月31日・金2552612462499,320,300
4月3日・月25632924932950,160,700
4月4日・火337395317352126,231,500


異常な売買代金増加の翌日は、、

上場8日目に、売買代金が全市場のランキング5位という、異常な売買代金で取引が行われたソレイジア・ファーマ。

 

世界のトヨタより上で取引される新興株なんていうのは、年に数銘柄あるかどうかくらいのもので、いかに異常な過熱商状であるかが分かる。

 

肝心の値動きだが、一時60円高まで上昇するも、後場に値を消し、一時マイ転、結局24円高で終了した。

 

実はこういう異常な売買代金が出た後というのは、あんまり良かった記憶が無い。

 

というのも株価が大きく上がって出来高が急増したときと言うのは、大口トレーダー達の利確チャンスで、今まで株をどんどん買い上げてた大口達が、売り逃げていくことが多いからだ。

 

さらに異常な出来高は、大株主やVC(ベンチャーキャピタル)が、持ち株を大量に売り出すチャンスだから、普段出てこない株まで出てきたりする。

 

そして高値域で、もの凄い出来高ができてしまうと、それが巨大なシコリ・上値抵抗になってしまって、そこを上抜けることがもの凄く難しくなる。

 

上場9日目

異常出来高の翌日、やはり怖れていた事態が起こった。

 

というのも寄り前の売り注文累計が、300万株以上に増えていたのだ。

 

それでも前場は上値を買い上がる動きが出ていたのだが、370円付近に巨大な売り注文が並んでいて、これを上抜けるには200万株以上の買いが入らないと無理だった。

 

そのため、上値を買い上がる動きが出ては、10万株単位の売りで売り潰されるという繰り返しが続いた。

 

そうして次第に買い上がる動きが消えていき、最後は11円安で終わった。

 

5分足チャートを見ても、上ヒゲ部分が5円以上あるところがいくつもある。

 

出来高が十分ある状態でこういう長い上ヒゲがならぶのは珍しくて、いかに戻り売りがキツいかを示している。

 

4597 ソレイジア・ファーマ 上場9日目 (17/4/5 水曜日)

ソレイジア・ファーマ 上場9日目


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