時価総額(じかそうがく)とは、企業の値段である

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時価総額(じかそうがく)とは、現在の株価×発行済み株式数という計算式で算出した、「企業の現在価値」のことだ。

 

企業の価値を数値化するには、いろんな方法があるだろうけれど、ある企業を丸ごと買い取るのに必要な金額が時価総額だ。

 

つまり時価総額とは、現時点での企業の値段という事になる。

 

もちろん、株価自体は毎日変動するから、時価総額自体は、毎日変化するのだが、時価総額の長期的な変化は、企業の勢いや成長を表す。

 

つまり現在の時価総額を、一年前、五年前、十年前の時価総額と比較したり、同業他社の時価総額と比較することによって、その企業の現在の有り様や、業界内での順位もわかるというわけだ。

 

企業の価値を見るのなら、現在の株価をみれば良いという考えもあるだろう。

 

だが株式というのは、増資によって株数が増えたり、株式分割によって、株数が増えたりするため、一株当たりの価格はその企業全体の価値を表してはいない。

 

あくまでも、時価総額=株価×発行済み株式数、だ。

 



時価総額とは、企業への期待でもある

企業の価値を表すのであれば、企業が持つ総資産で表せば良いという考え方もある。

 

資産というのは「富を生み出すモノ」のことであるが、一般的には土地とか機械などの生産設備を指す。

 

ただしこれは、アダム・スミスが200年前に、経済学を打ち立てた頃の考え方であり、経済的価値である財とサービスのうち、形のある財(製品)のみを捉えた考え方だ。

 

農作物や工業製品を作るには、土地や機械という資本財と、労働というサービスが必要で、かつては土地や機械などがなければ何も生産できなかった。

 

いくら農作物を作るのがうまい小作人でも、いくらすばらしい製品を作り出す職人でも、土地や機械などが無ければ、生産ができないという考え方だった。

 

なので土地や機械などの資産をどれだけ持っているか(総資産)が、企業の価値を決めると考えてもよかったわけだ。

 

ところが現代社会では、土地や機械などの資本財をいくら持っていても、それだけでは利益を上げることができない。

 

生産性が向上して供給力が何倍にもなったため、需要よりも供給力が勝り、モノあまりの状態が当たり前になった。

 

つまり、いくらたくさん土地や機械を持っていても、高く売れるモノを作らなければ利益が出なくなったのだ。

 

部品の製造や組み立てを請け負ってくれるところもたくさんあるから、どういうモノをどう作るかというプランを建て、その資金を集めることができれば、大きなビジネスを行うことができる。

 

なので、土地や機械などの資本財をいくら持っているかで企業価値を測るということは、意味がなくなったと言ってよい。

 

では総資産の替わりに、企業価値をどうやって測れば良いかというと、時価総額 = 企業価値 - 有利子負債というふうな測り方で企業価値を算出することができる。

 

Amazonやバイオ関連企業のように万年赤字の企業で、配当もないし増資ばかりしているのに、なぜ企業が存続し株価がついているかと言えば、企業価値が借入金より大きいと考えられているからだね。

 


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