新興株・IPO株投資法記事一覧

新興株とは、新興市場の東証マザーズとか、JASDAQ(ジャスダック)などの市場で、売買されている企業の株だ。歴史の浅い新興企業やベンチャー企業がほとんどだ。というのもマザーズは上場後10年たつと、東証一部市場か二部市場へ、市場変更を打診される決まりなので、社歴が長くなると「卒業」になるからだ。一方、ジャスダックには、上場してから長い企業もいくつかある。というのもジャスダックは、歴史がマザーズと比べ...

新興株とは、東証マザーズや、ジャスダック市場で取引される、比較的歴史の浅い企業の株だ。新興株の特徴としては、「新しい事業」を行っている銘柄が多く、バイオベンチャーやIT企業などが多い。またスマホゲームやスマホアプリなど、ケータイ関連のアプリを作っている企業も多い。こういった新興企業は経営は安定しないが、一発当てると利益がでかい。たとえばバイオベンチャーはたいてい医学部や薬学部の研究者が、自分の研究...

新興株は、平均株価に選ばれるような東証一部の大企業の株とは、まったく違った違った動きをする。日経平均株価というのは、東証一部で売買されている、有力企業の株価を平均したものだ。2016年1月現在で、東証が扱っている銘柄数は、東証一部 1,940社東証二部 543社東証マザーズ 221社ジャスダックスタンダード(JQS)745社ジャスダックグロース(JQG)44社で、合計すると、約3,500もの銘柄が...

新興株と普通の株は、何が違うのか。新興株と東証一部の225銘柄を、色々比較して考えてみる。まず新興株と日経225銘柄では、一日の売買代金が一回り以上違う。新興市場の売買代金ランキングでは、100億円を超える銘柄は、1つか2つしかない事が多い。しかし日経225銘柄のトップ30くらいは、一日に100億円を超える事が多い。売買が活況なら、50位くらいまで、売買代金が100億円を超える。なので総合の売買代...

東証マザーズ指数先物取引が、2016年7月19日から導入。指数先物取引というのは、日経225平均株価だとか、TOPIXなどといった指数を、売買の対象とする先物取引だ。3月、6月、9月、12月の、第2金曜日の寄りつき時点の指数を、精算値(SQ値)として差金決済する。たとえば日経平均先物を、1万5,000円で買った場合に、精算値が1万6,000円だったら、差額の1,000円を受け取る。逆に1万5,00...

裁定取引(アービトラージ)とは、先物と現物の利ざやをとる方法だ。先物価格が騰がれば、先物を売って現物を買う。逆に現物が騰がれば、現物を売って、先物を買う。こういう「ペア取引」をすることによって、価格差の分だけ儲けることができる。株式市場で裁定取引と言えば、基本的には日経225先物と、日経225インデックス(現物)で行われる。225先物価格と、225インデックス(現物)とで、価格差が大きくなった場合...

新興市場の株は、日経平均株価とは、違った動きをすることが多い。たとえば日経平均がさえなくても、新興市場は賑わっていたり、逆に日経平均が大賑わいの時、新興市場は閑散としていたりする。これは、日経平均株価の算出に使われる東証一部の225銘柄を売買する主体と、マザーズやジャスダックの新興株を、売買する主体が全然違うからだ。日経平均に採用されている様な銘柄は、時価総額が1,000億円以上ある銘柄で、株主の...

新興市場の株は、日経平均株価とは、違った動きをすることが多い。たとえば日経平均がさえなくても、新興市場は賑わっていたり、逆に日経平均が大賑わいの時、新興市場は閑散としていたりする。これは、日経平均株価の算出に使われる東証一部の225銘柄を売買する主体と、マザーズやジャスダックの新興株を、売買する主体が全然違うからだ。日経平均に採用されている様な銘柄は、時価総額が1,000億円以上ある銘柄で、株主の...

新興市場銘柄は、日経平均の影響を受けにくい。それは新興銘柄を売買する主体が、個人投資家や中小の投資ファンド、中小の証券会社などだからだ。大手機関投資家や、ヘッジファンドなど、巨大な資金を運用するには、新興株は時価総額が小さすぎる。また、為替レートなどにもあまり影響を受けにくい企業が多いので、円高になっても円安になっても、株価が動かない銘柄も多い。そんな新興市場だが、日経平均が大きく動くときに限って...

新興市場株の特徴。次は、新興市場銘柄とファンダメンタル分析についてだ。株価が騰がるか下がるかを予想するには、いくつかの手法がある。大きく分けると、ファンダメンタル分析テクニカル分析アノマリーという3つのやり方になる。このうち、ファンダメンタル分析とは、企業の財務諸表や経営効率、競合相手と比べた優位性、市場の将来性(拡大市場か縮小市場か)…などのデータから、その企業の価値や、今後の業績を予想すること...

騰がる株を見つける方法として、一般的な方法には、ファンダメンタル分析テクニカル分析アノマリーという3種類がある。ファンダメンタル分析とは、企業の現在の状況(業績、財務諸表)や、競合相手との関係、業態の将来性などから、その企業の「本当の株価」を考える方法だ。これは半年後や一年後の話ではなく、5年後とか10年後をイメージした、長期投資のスタンスで有効な方法だ。確実に成長が見込める様な企業の場合、年金や...

新興株の場合、ファンダメンタル分析やテクニカル分析で、有望株を見つけるのは難しい。というのも新興市場の銘柄が、騰がるかどうかは、騰がってみないと分からないからだ。ただ騰がっている株を見つけるには、値上がり率ランキングをみれば良い。新興市場株の特徴の一つは、値上がりや値下がりの動きが激しいことだから、騰がるときは必ず値上がり率ランキングに載る。新興株がなぜランキングに載りやすいのかというと、普段から...

新興市場株の上昇と下落は、俗に言う「イナゴ投資家」によって作られる。有望な銘柄にはデイトレーダー達が群がり、株価をあっと言う間に急騰させる。株価の急騰が続いて関心を集め、だんだん他の投資家が集まってくると、どんどん利益確定して、他の銘柄に飛んでいく。ウマそうな銘柄に大挙して集まって、株価が上げ止まったらさっさと去って行き、その様子が「イナゴの様だ」ということで、イナゴ投資家とかイナゴトレーダーと呼...

新興株でほぼ確実に値上がりを期待することができるのが、「市場変更申請」銘柄だ。市場変更申請というのは、東証マザーズやジャスダックから、本則市場(東証一部または二部)に、市場変更を申請することだ。マザーズの場合は、上場から10年たつと、一部または二部に変更を打診され、たいていの場合、市場変更になる。というのもマザーズというのは、あくまでも東証一部や二部に上場する前の段階の市場という位置づけだからだ。...

IPO (initial public offering) とは、企業が株式を市場公開することだ。企業が株式を公開する主な目的は、株を売って資金を調達することだ。新興企業の場合は、たいていの場合、マザーズやジャスダックに、株式を公開することになる。大企業がIPOで株式公開する場合は、東証一部にいきなり上場することもあって、第一生命やサントリー食品などが挙げられる。郵政民営化で2015年に新規上場し...

IPO・新規上場とは、株式を公開していなかった企業が、自社株を売り出すことだ。IPOを行う主な目的は、たいていの場合、資金調達だ。企業は資金調達のために、市場に上場して、株券を売れる様にする。初めて売り出すときがIPOで、追加で新しい株券を売り出すのを、「増資」という。増資の際、株式市場を通じて増資を行うのを、「公募増資」と呼び、市場を通さず、取引先企業や、ベンチャーキャピタルなどといった第三者に...

株式の新規上場後、最初についた株価を特に「初値(はつね)」という。初値がいくらになるか(初値形成)は、その後の株価に大きく影響する。というのも初値を割ると、売りが殺到して、あっと言う間に株価が下がってしまうからだ。IPOは想定価格よりも安く売り出すので、初値は公募価格よりも高いことが多い。IPO初日には初値が決まらず、初値形成までに2~3日かかるときも多い。しかし公募価格よりはるかに高い初値で初値...

IPO銘柄を手に入れるには、公募に応募して買う場合と、市場で買う方法がある。公募は現金で買うしかないが、初値形成の翌日からは、一般信用で買えることが多い。公募というのは、市場で売買する前に、一般の投資家に株を売る方法で、価格はブックビルディング方式で決まる。ブックビルディングというのは、購入希望者を募って、高い値段をつけた人から順に株を割り当てるという方式だ。この方式では、新規上場企業が選んだ主幹...

新規IPO銘柄の株価は、どのように動くのか。2017年3月24日に東証マザーズに上場した、ソレイジア(4597)の株価の動きを参考に見てみよう。ソレイジアは、ガン治療の副作用を抑える薬を扱うバイオ関連企業だ。ソレイジアは自社で薬を開発するのではなく、世界中のバイオベンチャーから有望な化合物を買いつけて、日本とアジアで販売するというビジネスモデルだ。大株主には、中国ビジネスが得意な伊藤忠商事がついて...

2017年春に新規上場されたバイオ関連銘柄・ソレイジア(4597)。新規株(公募株)の価格(公開価格)は、185円に決まった。新規公開株は約2,000万株弱、オーバーアロットメントによる売り出しは、約300万株という状況で、売買初日を迎えた。IPO銘柄で注意しなければならないのは、「出てくる株数がどれくらいあるか」だ。出てくる株数というのは、簡単に言うと「売りたい人が持ってる株数」ってことで、それ...

IPO銘柄は、すぐに売りに出される株がどれくらいあるかが、非常に重要だ。新しく上場する企業の株だから、買いに入る投資家も様々で、中長期的に保有する目的で買う投資家も居るし、初値が付いたらすぐに売りたい投資家もいる。将来性がある銘柄であれば、数年保有する目的で、投資ファンドなどの買いも入るだろうし、株価が下がっても、底を確認してから買い増ししたりする。一方、IPO新規上場で注目がある内に、さっさと利...

新規IPO銘柄、上場後の株価の動き。2017年春に新規上場したバイオ株、ソレイジアの例。初日は226円まで押した後、279円まで上昇し、結局272円で引けた。出来高は約7,300万株で、公開株数+売り出し2,300万株のおよそ3倍になった。公募株価は185円で、1.5倍のロックアップ解除価格は278円。わずか一円だが、ロックアップ解除価格を超えた。これが株価にどう影響するのかが、2日目の大きな焦点...

中国ビジネスに強い伊藤忠商事が大株主に付いている新規IPO銘柄のソレイジア。初日は公募価格185円を大幅に上回る234円で寄りつき、272円で引けた。ところが二日目になると、前場はなんとか値を保っていたが、後場になると次第に売りの勢いが増し、株価がどんどん押し下げられた。さらに3日目になると、ドカンドカンと数十万株単位の売りが一時間ごとに株価を押し下げ、初値の234円も割り込んで終了。こういう場合...

バイオ関連銘柄のIPOは、中々油断がならない。特に初値を割って、公募価格も割るようだったら、損切りか塩漬けにするしかない。2015年10月に上場したバイオ関連の「グリーンペプタイド(4594)」などは、公募価格450円に決まったモノの、上場初日は人気が出ず、初値はなんと414円で始まった。目論見書によると、グリーンペプタイドは、新規上場で88億円の資金調達を目指していたのだが、さすがにこれはちょっ...

IPOの実際、ソレイジア(4597)の例の続き。上場4日目に、最安値219円をつけた後、後場に買いが入りプラスで引けたソレイジア。そろそろ底を打って反転かと臨んだ5日目は、10時前に早々とプラ転し、買いを集めたモノの、上場直後に揉み合っていた250円ゾーンで売りが増え始め、250円タッチで下落に転じた。しかし大引け20分前の午後2時40分から大きな買い注文が連続で出て、カラ売りを踏み上げる形で16...

新規IPO銘柄、バイオ関連株のソレイジア、上場8日目。前日に上場来高値を更新して、大台の300円を突破、さらにストップ高で高値引け、青天井ゾーンに突入した。買いで入った人は全員含み益という状態で、こうなると大口トレーダーや仕手筋が、どこで利益確定の売りを出してくるかが、次の関心になってくる。なのでここで一旦、基本情報とこれまでの展開をまとめておく。まず公開価格が185円で、公開株数が約2,000万...

新規IPO銘柄のソレイジア・ファーマ(4597)。上場8日目には、売買代金がとんでもなく膨らんだ。つい2週間前に上場を果たしたばかりで、しかも大赤字のバイオ銘柄だというのに、全市場の売買代金ランキングに食い込んだのだ。この日の売買代金ランキングを見ると、時価総額が数兆円もあるの巨大企業に混じって、ソレイジアの名前が5位に食い込んでいる。世界のトヨタより上って、これはもう異常な売買代金だ。TOYOT...

新規上場IPO銘柄の値動きの実際。火曜日に異常な売買高で、売買代金ランキング5位に食い込んだソレイジア・ファーマ(4597)。吸収金額37億円程度のIPO銘柄が、売買代金441億円だから、10回転ちかくの激しい売買だ。そして高値で揉み合いが続いたあげくに値を消したもんだから、上値がまたものすごく重くなってしまった。前日、上場来高値の285円を一週間ぶりに抜いたというのに、350円から370円前後に...

上場3週目のソレイジア・ファーマは、新興銘柄だというのに、日経平均に連動するようになってきた。新規IPO株というのは、独特の値動きをする。さらにマザーズやJASDAQなどの新興株も、独特の動きをする。なので新規IPO銘柄で新興株のソレイジアは、通常は日経平均の値動きには連動しないはずなのだ。ソレイジアが日経平均に連動するようになったのには、2つの要因が影響していると考えられる。まず一つは、上場後の...

新規上場IPO バイオ銘柄のソレイジア・ファーマ。上場5週目の値動きは、また凄い値動きになった。基本情報をおさらいすると、新規公開株が約2,000万株。オーバーアロットメントによる売り出し(カラ売り株)が約300万株。公開株価が185円、初値が234円。公開株価を基準にすると、株価2倍が370円、株価3倍が555円。初値を基準にすると、株価2倍が468円、株価2.5倍が585円、3倍が702円。上...

新値八手十手(しんね・はって・じゅって)という言葉がある。これは高値更新や安値更新が8回から10回くらい続いたところが、トレンド転換になりやすいという株の格言(酒田五法)だ。高値更新の場合は、新高値八手十手とか、新値八手十手高値といい、上昇が止まって調整に入る。そのため、新高値八手は利確タイミングとされている。上場以来、アップダウンを繰り返しつつ、初値の2倍を超えてきたソレイジア・ファーマも、5週...