日経225銘柄の売買代金が大きいわけ

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新興株と普通の株は、何が違うのか。

 

新興株と東証一部の225銘柄を、色々比較して考えてみる。

 

まず新興株と日経225銘柄では、一日の売買代金が一回り以上違う。

 

新興市場の売買代金ランキングでは、100億円を超える銘柄は、1つか2つしかない事が多い。

 

しかし日経225銘柄のトップ30くらいは、一日に100億円を超える事が多い。

 

売買が活況なら、50位くらいまで、売買代金が100億円を超える。

 

なので総合の売買代金ランキングを見ると、新興株は1つか2つしかないという状況だ。

 

つまり新興市場で一二を争う様な銘柄でも、東証一部では30位とか50位くらいに過ぎないのだ。

 

さらに新興市場で売買代金が多い銘柄は、毎週の様にクルクル変わる。

 

好材料が出た時だけ売買代金が増えるから、安定して売買代金が100億円を超える銘柄は、なかなかない。

 

日常的に売買代金が100億前後になると、半年くらい後には東証一部に市場変更になる。

 

だから新興市場には、売買代金が少ない銘柄しかないってことになる。

 

そして新興市場の株の売買代金が、一部銘柄と比べて少ない理由には、「インデックス取引」というものもある。

 

インデックス取引とは、TOPIXや日経平均株価指数などのインデックス(指数)に採用されている銘柄を一通り売買するというモノだ。

 

インデックスには色んな種類があるが、人気のインデックスに採用されている銘柄は、日常的に売買されるので、売買が閑散化しない。

 

逆に言うと、そういうインデックスに採用されない新興市場の銘柄は、人気がなくなると、あっと言う間に売買されなくなってしまうのだ。

 



インデックス採用銘柄は、まとめて売買される

インデックス取引とは、TOPIX(トピックス)や日経225平均といったインデックス(指数)の計算に採用されている複数の銘柄をまとめて売買するという取引だ。

 

実際に全株の売買をする場合もあるし、ETFで売買することもある。

 

たとえばニューヨークのダウ平均株価は、トップ30社の株価の平均だから、この30銘柄を、計算比率に応じて、全部売買すると考えれば良い。

 

こういうインデックスにまとめて投資する、インデックスファンドや、それを売買するETFというのもある。

 

ただし日本のインデックス採用銘柄は、銘柄数が多いので、影響度の高い「値がさ株」を中心に売買される。

 

たとえば日経225平均の場合は、東証一部の中から選り抜いた約225銘柄で、これは単純に株価の平均だから、株価が高い銘柄から数十銘柄を選んで売買したりする。

 

あるいは日経平均に連動性の高い銘柄を集めて売買すると言うこともある。

 

またTOPIXの場合は、一部上場企業の平均時価総額を表す数字なので、採用銘柄数は約2,000銘柄にもなるので、そのうちの100社くらいってことになる。

 

こうやって、数十から100以上の銘柄を、同時に売買するのがインデックス取引だ。

 

なのでインデックスに採用されると、株価が上がることが多い。

 

インデックスに組み込まれると言うことは、それだけ新しい買いが入るからだ。

 

なので新興市場から東証一部に市場変更すると、日経225やTOPIXのインデクスに採用されて株価が上昇することが多い。

 

さらに日経平均先物の売買とインデックス取引を組み合わせて、裁定取引も行われているため、東証一部銘柄になると、売買代金が一回り大きくなるわけだ。

 


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