東証マザーズ指数先物取引
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東証マザーズ指数先物取引が、2016年7月19日から導入。
指数先物取引というのは、日経225平均株価だとか、TOPIXなどといった指数を、売買の対象とする先物取引だ。
3月、6月、9月、12月の、第2金曜日の寄りつき時点の指数を、精算値(SQ値)として差金決済する。
たとえば日経平均先物を、1万5,000円で買った場合に、精算値が1万6,000円だったら、差額の1,000円を受け取る。
逆に1万5,000円で売った場合は、差額の1,000円を支払う。
指数先物取引というのは、数週間先の株価指数を、予想して売ったり買ったりするわけだ。
機関投資家などは、これらの指数先物と、現物株を同時に売買して、裁定取引で利ざやを稼ぐ。
たとえば現物株指数が1万5,000円で、先物指数が1万6,000円だったとしたら、先物を売って、現物株を買えば、差額の1,000円分が儲かるわけだ。
そして東証マザーズ指数を使った先物取引が、大阪証券取引所で開始。
新興市場に先物取引が導入されるのは珍しいが、これで機関投資家も、新興市場株の売買に参入しやすくなるとして、期待されている。
要するに、先物取引があれば、現物株取引も盛んになるわけだね。
東証マザーズ指数先物取引概要
- 取引時間 8:45~15:15、16:30~翌5:30
- 限月取引 3・6・9・12月を対象とする5 限月取引
- 取引最終日 各限月の第2金曜日(SQ 日)の前営業日
- 取引単位 東証マザーズ指数×1,000 円
- 呼値の刻み 0.5 ポイント(1ティックの金額は500 円)
- 最終決済 SQによる差金決済
東証マザーズ指数の値がさ株
東証マザーズ指数先物取引が2016年7月に導入され、開始。
この東証マザーズ指数というのは、マザーズ市場に上場されている全銘柄の時価総額加重平均だ。
日経平均株価は、東証一部の中から、選ばれた225銘柄の株価平均だ。
しかしTOPIXやマザーズ指数の場合は、株価の単純平均ではなく、時価総額から計算された指数(ポイント)だ。
計算式としては
東証マザーズ指数の計算式
基準時価総額というのは、2003年(平成15年) 9月12日の時価総額合計を元に算出されている。
しかし銘柄数の増減や、増資による時価総額の変更があり、随時、あるいは翌月末に、基準時価総額が調整されて、連続性を保てるようになっている。
まあ簡単に言うと、銘柄が増えたり減ったりしても、指数は殆ど変わらないようにしてるって事だな。
では、東証マザーズ指数先物取引で気になる、値がさ株・値がさ銘柄は何なのか。
2016年5月末現在では、次のような銘柄になっている。
東証マザーズ指数の値がさ株
これで行くと、そーせいグループとサイバーダインとミクシィの3銘柄で、4割近くになっちゃうんだな。
となると、この3銘柄とマザーズ指数で、裁定取引が行われることになって、他の現物株は、あまり売買されないかもね。
まあ、そーせいも、サイバーダインも、そのうち東証一部に指定替えなんだろうけど。