時価総額100億円前後の企業の株価は上がる?
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時価総額とは、現時点の株価に発行済み株式数を掛けたもので、企業の「現在価値」を表す指標である。
その企業を丸ごと買収する際に必要なお金という意味で、「時価総額=企業の値段」という見方もある。
実際に企業を買収する場合は、発行済みの株式の過半数を買い集めれば良いので、時価総額そのままのお金が必要だというわけではない。
が、時価総額が大きな企業を買収するには、それだけたくさんの資金が必要だし、時価総額が小さな企業なら、さして大きな資金は必要が無いというのも本当のところだ。
そこで、たまに目にするのが「時価総額が100億円を超えそうな企業の株を狙え」という株式投資の必勝法だ。
時価総額が100億円前後の企業というのは、かなりバラエティに富んでいるが、その中に近い将来、大きく株価が上がる企業があると言うことらしい。
そしてその根拠の1つが「投資ファンドへの組み込み」だ。
投資ファンドに組み込まれると、株価が安定する。
というのも株価が下がったら買い入れられるからだ。
投資ファンドというのは、資金を集めて特定の分野の株に投資する「投資信託」のことだが、投資先によって様々な投資信託が存在する。
近年人気なのが、新興国に投資する投資ファンドや、リートと呼ばれる不動産投資を扱う投資ファンドだが、日本の小型株を中心に扱う投資ファンドもある。
こういう投資ファンドの投資先に選ばれると、定期的に株が買い集められるので、株価が安定するわけだ。
時価総額100億円
時価総額が100億円前後の企業は、株価が上がりやすいなどという話がある。
これは時価総額が100億円を超えると、機関投資家や投資ファンドが目をつけて、株を買い入れるようになるかららしい。
株価が上昇するには、株が買われないといけない。
株を買う主体は、投資家であるが、内訳は個人投資家と機関投資家であり、機関投資家が株を買うようになると、株価は安定する。
すなわち「一人前の上場企業」として認知を受けたようなモノだ。
たとえば銀行や証券会社などが売り出す「小型株ファンド」に組み込まれた銘柄は、投資ファンドによって定期的に売買が行われるため、株価がジワジワと上がっていったりする。
株価が底を打ちそうな時期になると、投資ファンドが少しずつ買い集め始めるし、株価がピークになりそうな時期になると、投資ファンドが少しずつ利益を確定し出す。
こういう動きをする銘柄はデイトレには向かないが、中期投資には向いているから、資産形成には非常に役立つ。
なので株価が乱高下して大損するのが嫌な投資家は、こういう投資ファンドに組み込まれるような株・銘柄を売買すると良い。
株価が下がっても、投資ファンドが株をある程度、買い支えてくれるからね。
では、どのような企業の株や銘柄が、投資ファンドや投資信託に組み込まれるのかというと、時価総額が大きく、しかも取引高が多めの銘柄だという。
つまり時価総額100億円というのは、投資ファンドや投資信託で運用しても良い銘柄の最低条件の1つということらしい。