時価総額300億円未満の株には、どんな銘柄がある?
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時価総額300億円未満の株の銘柄リスト・株一覧を作ってみた。
投資のためのリストだから、時価総額300億円未満で、なおかつ出来高が1,000個以上あった株の銘柄一覧だ。
株式投資では流動性つまり「換金性」が重要だから、実際に時価総額300億円未満の株を売買するなら、出来高は最低でも10,000個くらい欲しい。
しかし実は、このグループで出来高が多いのは、一種の仕手株っぽいから気をつけたい。
特に出来高が10万個を越えている銘柄などは相当怪しくて、ほんの数日だけとか、ほんの1週間だけ売買が賑わっていて、週が変わると、ぱたっと取引がなくなっていたりするから怖い。
100円以下の超低位株・いわゆる「ボロ株」なんかだと、ほんの一時期、もの凄く出来高が跳ね上がっていても、1ヶ月後には閑散売買になっていたりするから、デイトレでしか売買できないし、さっさと利益を確定して逃げないとまずい。
ストップ高になったと思ったら、翌日ストップ安になるなんて言う銘柄も、実はこのグループにはよくある。
このグループにある銘柄は非常にハイリスクであり、相当うまくやらないと大損させられる銘柄だから、中長期的な投資には向かないね。
仕手筋とデイトレーダー達が集まるゾーン
時価総額300億円未満の株一覧を見ると、いろんな意味で非常にハイリスクな銘柄が多い。
時価総額1,000億円以上の銘柄には、東証一部上場企業ばかり並んでいるが、時価総額300億円未満の銘柄では、東証二部やマザーズ、ジャスダック銘柄が多い。
そんな中に紛れている東証一部上場企業は、かなり落ちぶれた感じがする企業が多くて、株価が50円前後をウロウロしている事も多い。
名の知れたあの企業がなぜこんな株価?という感じで、業界内ではベスト3に入るくらいの企業が、すっかり見る影もなくなって、低位を低空飛行している。
こういう「かつての有名企業」の株は、なまじ知名度があるだけに、株価が上がっていると、ついつい甘い目で見て買い付けてしまう。
ところが50円とか60円くらいの株価の企業の実態は、やっぱりボロ株なりの経営状態だから、ちょっと株価が上がっても、しばらくしたら化けの皮が剥がれ、またすぐに元の位置まで下がってしまう。
たとえ東証一部銘柄であっても、ここまで時価総額が下がってしまうと、投資ファンドには組み込まれていないはずだから、売買しているのは個人投資家と仕手グループだけだろう。
しかもこのゾーンでは、低位株が多いので、投資資金力に乏しい個人投資家や、動きの激しい株が大好物のデイトレーダー達が集まっている。
だから仕手筋が何らかのニュースをつかんで株を買い集めた上で、株価を急上昇させて注目を引くと、デイトレーダー達がわっと集まってそれに提灯をつける。
で、2~3日後には仕手筋は買い集めた株を売り抜け、デイトレーダー達もあっと言う間にいなくなるというパターンになる。
こういう「ダマシ上げ」が仕掛けられるのも、時価総額が小さな企業の株ならではの事で、値上がり率だけで買い付けると痛い目に遭う。
時価総額300億円未満の株というのは、どちらかという山師的な参加者が多いゾーンだと知らないと、いろんな意味でハイリスクってことだな。