テクニカル分析とは
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騰がる株を見つける方法として、一般的な方法には、
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- アノマリー
ファンダメンタル分析とは、企業の現在の状況(業績、財務諸表)や、競合相手との関係、業態の将来性などから、その企業の「本当の株価」を考える方法だ。
これは半年後や一年後の話ではなく、5年後とか10年後をイメージした、長期投資のスタンスで有効な方法だ。
確実に成長が見込める様な企業の場合、年金や生保などと言った大口機関投資家が、ファンダメンタル分析で株を買い入れる。
また配当利回りから、現在の株価が安いか高いか判断して売買する方法もある。
優良企業の株価が需給関係で下がると、相対的に配当利回りが高くなって、株を買う動機が生まれてくるので、下落傾向にあっても、配当利回りで買う人も増えてくる。
ただしこれは長期投資の場合であって、新興企業の様に、来年はどうなってるか分からない場合は、ファンダメンタル分析は、ほとんど役に立たない。
一方、株価の動きだけに注目する方法が、テクニカル分析と言うやり方だ。
テクニカル分析は、チャートと移動平均線、乖離率などのデータから、売買を判断する。
たとえば株価が直近の高値を上回ったから買い、だとか、逆に直近の安値を下回ったから売り、だとか。
過去5日間の出来高が、それ以前の出来高より増えたから、この株は買いだとか、などという方法もある。
新興株にテクニカル分析は役立つか?
株の売買の判断をする方法として、テクニカル分析というモノがある。
テクニカル分析とは、日足チャートや、移動平均線や、その他のデータを使って、株を買うタイミングや、売るタイミングを見極める方法だ。
テクニカル分析には、大きく分けて2種類の分析がある。
一つは現在のトレンドを読む方法。
今、上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか。
これが分かれば、上昇トレンドなら買い、下降トレンドなら売り、と言う風に判断出来る。
「順張り」とか「トレンドフォロー」の方法で、トレンド系指標というモノを使う。
トレンド系指標(トレンドを確認する目安)としては、
- 移動平均線の傾き
- MACD(マック・ディー)
- DMI(前日高値安値との比較)
- ボリンジャーバンド
もう一つは、トレンドの転換点や天底を見つける方法だ。
これはトレンドがそろそろ変わりそうだ、…というところを見つけて、そこで売買を行うための方法だ。
下落中の株で、そろそろ下げ止まりそうだから買う、上昇中の株で、そろそろ下げ始めそうだから売る。
あるいは「この株は買われすぎ」だとか、「この株は売られすぎ」だとかいう風に考え、移動平均線からの乖離で判断して売買する。
こういう売買の方法を「逆張り」というのだが、逆張りの目安として使われるのがオシレータ指標だ。
オシレータ指標としては、
- ストキャスティクス
- RSI
- CCI・移動平均乖離率
- RCI
- サイコロジカルライン
ではこれらの指標が、新興株の売買に役立つのか?と言うと、トレンド系指標は多少役立ちそうだが、オシレータ系指標は、あまり役立たない。
というのも、オシレータ系指標というのは、売買高が常に多い銘柄にしか役立たないからだ。
新興株は、株価が騰がったら人が集まるが、株価が下がったら、取引が閑散化してしまう。
新興株は、売られすぎだと言っても、買いが入ってくるわけではないのだ。