年末は、急騰株が出やすい?ガーラ(4777)の例
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年末になると、ボロ株や低位株の暴騰が目立つ。
これは恐らく、年末には機関投資家のポジション調整や個人投資家の損出し・節税売りで、東証一部の大型株の株価が下がるため、個人投資家の矛先が新興株や小型株に向かうせいらしい。
相場全体が下降気味の中、逆行高している銘柄は、とても目立つしね。
そしてその中には、株価が数倍に跳ね上がる銘柄もある。
たとえば2014年末には、ガーラ(4777)と言う銘柄が急騰した。
ガーラは欧米向けのPCゲームメーカーだが、韓国に作ったスマホゲーム子会社が扱うゲームが全世界配信されると言うことで、思惑買いで急騰した。
このニュース自体は12月初めに出ていたのだけれど、配信日が決定し、実際に世界配信スタート日が近付いた12月中旬に、突如買いが入り始めて出来高が急拡大した。
その結果、12月中旬には200円台だった株価が、年末には寄らずのストップ高を連発して、翌2015年1月中旬には一時3,000円を越えるまで上昇した。
株価のピークが初動前の株価の実に15倍以上になるという、とんでもない暴騰を起こした。
わずか1ヶ月ちょっとで15倍だから、ホントに凄かったね。
まあ私の場合、400円台で揉み合ったところで利確しちゃって、翌日から寄らずのストップ高が続いたので、たいして儲からなかったのだが。
しかし急騰銘柄の値動きを観察するキッカケとなった銘柄の一つだ。
ガーラ(4777) 日足チャート(2014年末~2015年2月)
さくらインターネットの急上昇例(2015年末)
年末には急騰する新興銘柄や小型株が目立つ。
これは年末の節税売りで主力の大型株が下がって居るところに、逆行して騰がっているため、注目が集まるからだろう。
そして翌年の新しいテーマに関連していると、さらに注目度が高まる。
たとえば2015年末には、さくらインターネット(3778)がフィンテック関連銘柄として急騰し、280円くらいだった株価が、翌2016年1月には2,100円まで上昇した。
さくらインターネットというのは、サーバーのホスティング会社で、企業や個人にサーバースペースをレンタルする事業を行っている。
レンタルサーバーの会社はたくさんあるし、他社とさほど変わったビジネスも行っていなかった。
それが突如として、2015年12月16日に、仮想通貨(ビットコイン等)の基盤技術であるブロックチェーンの実証実験を、ノウハウを持つテックビューロ社と共同で実施すると発表した。
そして翌2016年1月から、金融機関やITエンジニアなどにブロックチェーンの実証実験環境を無料提供すると発表した。
その結果、初動前は280円だった株価が急騰し、600円前後で1週間ほど揉み合った後に急騰し、年が明けるとどんどん上値追いが始まった。
残念ながら私は、年末に増し担になった初日に、600円台で揉み合っていたところで手放してしまい、振り落とされてしまったが、最終的には株価7倍になる大相場になった。
当時は、テックビューロって何? フィンテックって何?という状態だったが、年が明けると「今年はフィンテック元年だ」なんていう雰囲気になっていて、早期にテックビューロ社と提携を発表した企業の株は、何でもかんでも急騰するという事態になったっけ。