株価10倍 テンバーガー株のできかた。
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ボロ株の魅力は一攫千金だ。
昨日まで価値がなかったボロ株が、ある日突然脚光を浴びて、株価がグングン上がり出す。
キッカケは銘柄によって様々だが、「今までのことは忘れてください」とでも言うかの様に、一夜で見違える。
どういう時に見違えるかというと、新しいビジネスへの参入を発表したり、大手企業との提携話がまとまったり、万年赤字企業に安定収入が発生し、黒字転換(黒転)するのが確実になったり…バイオベンチャーなら、新しい創薬に取り組んだり、パイプライン(新薬の候補物質)が、大手企業に採用されたり、提携がまとまったり、マイルストーン収入(中間)が入ったり。
ゲームベンチャーなら、新しいタイトルの制作を発表したり、有名ゲームクリエーターを迎えたり、ゲーム登録者数が飛躍的に伸びたり。
これらは企業自身が新しいシーズ(種・芽)を、自力で育てて勝ち取った結果で、今まで過小評価されていた潜在力が、逆に高く評価され始めたってことだ。
その結果、株価は以前の数倍になり、テンバーガー(株価十倍以上)になる銘柄も、年に数銘柄ある。
たとえば2014年末には200円以下だったが、子会社のスマホゲームの世界展開で、株価が20倍以上になったガーラ(4777)は有名だ。
テンバーガー株の週足チャート例(4777ガーラ)
この銘柄は、日本向けゲームではなく、最初は英語圏向けのゲームを開発して、株価急騰。
その後、日本語版をリリースして、AKB48をCMに起用したことから、再度株価が急騰した。
他力でもテンバーガー
ボロ株や低位株が、ある日突然脚光を浴び、株価が急騰して2倍以上になる。
その原因は様々だが、バイオ関連銘柄の場合は、新薬開発のレベルが上がるごとに、どんどん期待が増していく。
薬として使えるかも知れない化合物を、新薬パイプラインと呼ぶが、パイプラインが大手医薬品企業に採用され、治験(人間に対する投与)の段階が進むにつれて、否が応でも期待が高まる。
新薬として上市(じょうし:市場で販売されること)されれば、もちろんロイヤリティ収入が入ってくるし、それ以前も、段階ごとに報酬を受け取ることができる。
新薬開発は、創薬スクリーニングで「ヒット化合物」を見つけて、試験管レベル(in vivo評価)で有効性を確認した「リード化合物」をさらに変化させて、人間にも使える様に化学的改良していく。
これが盛んに行われている企業は、赤字ももの凄いが、一発当てるとでかくて、200円くらいの株価が1万円を目指す2008年には、91円の最安値をつけていた「そーせい」など、今や1万4,000円になっていて、なんと株価150倍だ。
バイオ関連銘柄の月足チャート例(4565そーせいグループ)
こうした自力で成長してテンバーガーを達成した銘柄以外にも、他力でテンバーガーになる銘柄もある。
たとえば業績悪化で、買収された雑貨屋ブルドッグ。
新しい親会社が新規上場するということで、二束三文の株が大化けした。
テンバーガー株の日足チャート例(3331雑貨屋ブルドック)
これなんか、完全に他力本願だが、50円以下の株が500円を超えて株価は10倍越えを達成した。
そのあとは急落してしまったが、こういうケースもあるんだね。